UUUMエンジニアブログ

UUUMのエンジニアによる技術ブログです

自己研鑽補助ってなに?

UUUMのシステムユニットのしだです。
GWが明け、久々の仕事で何から手をつけるんだっけ? となっている方も多いのではないでしょうか。私もそうです。
2022年はなんと今日から7/18まで祝日がありません。どうにか日々を乗り切りましょう。

はじめに

UUUMのシステムユニットは勉強会・輪読会が盛んで、週に3、4回、もしかしたら毎日なにかしら開催されているのではないかなという状況です。
もちろん全てに全員が参加しているわけではありませんが、チームで開催されたり、個人が宣言して有志で集まって開催されたり、結構自由に行われています。
社内だけではなく、社外のセミナーや勉強会に参加される方も多く、自主的に学ぶことに意欲の高い人が多くいる印象です。


私が以前いた会社では、私のいた部署はもちろん、システム部でも特に勉強会などはなく、恥ずかしながら外部セミナーなどに参加する発想自体がありませんでした。完全に、自身の文化資本にない状態ですね。
本を読むことは頭にあっても、身銭を切るにあたって一番良さそうな本はなんなのか、金額的にどうなのかなど調べていると、もうネットでいいかとなってしまったり。
そういった人間でも、業務に関連する本をなんやかんや毎月買って読んでいたり、社内外の勉強会やセミナーに参加するようになりました。
単純に、業務時間内に勉強会が開催されていることや、学習意欲の高い人たちがたくさんいるから影響されたのも要因ですが、私にとって一番影響があったのが、自己研鑽補助という制度でした。


ということで、自主的に学ぶ文化形成に寄与しているんじゃないかと思われる、自己研鑽補助について紹介します。
ちょうど前回sawada_yさんが『Udemyの動画と書籍については、自己研鑽補助の制度を利用し購入しました』と書いていましたが、その制度がこちらです。

自己研鑽補助とは

エンタメに触れ、情報を集め、体感すること、ビジネススキルに繋がることなど 常に感度を高め、自己研鑽に励む社員を会社がサポートする制度で、 毎月利用上限を1万円とし、ビジネススキル向上やエンタメ情報収集のための書籍購入などを経費申請できるUUUM独自の補助制度です。

全社的なルール

全社的には、下記の用途で利用OKとされています。(※2022年5月時点)

  • サブスクリプション(サブスク系映像、ニュースコンテンツ等)
  • 書籍購入(ビジネス書籍、マンガ、雑誌、新聞)
  • セミナー参加(セミナーへの参加)
  • 資格取得、教材購入(スクール・資格取得、教材の購入等)
  • ビデオ・コミックレンタル
  • 映画鑑賞
  • ステージ・音楽鑑賞(コンサート、芸術鑑賞等)
  • その他(上記項目以外 アミューズメントパーク等)

システムユニットでのルール

システムユニットでは業務内容を考慮し、以下のルールで運用されています。

  • 技術・ビジネス書・小説系の書籍や雑誌可
  • 紙・電子書籍のマンガは「マンガでわかるRuby」など、ノウハウ系のもののみ可
  • 映像系円盤(DVDなど)は、レンタルのみ可
  • 映画(劇場・配信)・ステージ・芸術鑑賞など可

※記載がないものは全社ルール適用(サブスクリプションや資格取得など)

具体的にどう利用しているか

私自身は主に、システム関連の知識を得るための本を買ったり、業務知識に関連する本を買うことに利用しています。
会社からの補助が1万円まであるからと、比較的高額な書籍も含めて買う習慣がつきました。
先にも書いたとおり、自分で買うとなると、あれもこれも買う余裕がないので選りすぐりの1冊を求めて探す時間が発生してしまうんですよね。
迷って探している時間は、気軽に買って読み終わる時間と同じかもしれない。そういった意味でも、かなりメリットの大きい制度だと思っています。
そして、買えば読むので、結果的に業務外の時間でも業務の学習をすることが増えました。

これが私だけなのか、みんなそう思っているのか、そもそもどれくらいの人がこの制度利用しているのかが知りたくなったので、システムユニット内でアンケートを取ってみました。

アンケート結果

有効回答数は18件、システムユニット全体で40人ほど在籍しているので、およそ半数に回答いただきました。
設問は下記の通りです。

  • 自己研鑽補助、毎月使ってますか?
  • 使わないことがある方は理由を教えて下さい
  • 使っている方、使用用途を教えて下さい(複数選択可)
  • 自己研鑽補助があったからやったこと・買ったものがあれば教えて下さい
    • 例:受験料を補助申請できるから〇〇資格を取った、技術系書籍は補助があるから気軽に買うようになった、毎月映画を見る習慣ができた、など
  • 自己研鑽補助を利用して得たもので、自分にとってよかったもの
    • 得たものの具体的な内容(書籍の場合は書籍名、体験・経験の場合は概要など)と、よかった理由を教えてください
自己研鑽補助、毎月使ってますか?

毎月使っている人が12名、基本的に使っているも含めると16名で、全体の88.9%が利用している状況です。
「利用していない」も選択肢として設けていましたが、0でした。
全社では利用率が7割程度らしいので、システムユニットは比較的利用率が高いと言えそうです。

利用しない理由

回答6件のうち、申請忘れや締切によるものが3件、あとは主体的な理由です。
その他でいただいたうち、「前月の本を読み切れていないため」という回答があって誠実な人だなと感心しました。
私は積ん読することへのためらいが一切ないので、読んだかどうかに関わらず欲しい本はとりあえず買ってしまいます。

利用用途

予想通り、ほぼ全員が技術系書籍の購入に利用していました。
全社的にはエンターテインメントに関する補助という側面の強い制度ですが、システムユニットではかなり実務に即した利用が行われているのが見て取れます。
とはいえサブスクリプションや映画などにもかなり利用されているので、業務以外にもいい影響がありそうです。

自己研鑽補助があったからやったこと・買ったもの

ここは自由記入枠で、回答が15件ありました。
項目内に理由を複数記載してくださっていた方もいたので分割した上で、大きく分けて以下の通りの内容です。

  • 技術書を買うようになった(10件)
  • 技術以外も含めた学習(4件)
  • サブスクで音楽や動画に触れる(3件)
  • 資格取得・受験(2件)

技術書を買うようになった、には、以前と比較して何冊も買うようになったも含んでいます。
頂いた中には以下のようなコメントもありました。

自身が持っているスキル領域以外に対して気軽にチャレンジするようになった
どうしても自身の業務に関わることが優先になりがちですが、会社から補助があることで、ちょっと他のことも試してみようという気になれるのは確かにそのとおりです。
オーディオブックを聞くようになり、ランニングが続くようになった
これは副次的な効果ですが、健康にも寄与している例ですね。

自己研鑽補助を利用して得たもので、自分にとってよかったもの

ここも自由記入枠で、回答が12件ありました。
いくつかコメントをピックアップします。

毎月技術書を買おう、読もうという気になれる
技術書を買うハードルが下がった。ちょっと高い分たまに1冊買う程度だったのが、すすめられたものを気軽に買えるようになった。
学習習慣がついた

このあたりは私が感じていたのと同じく、この制度によって習慣に影響があった例ですね。
また、それに加えてこういったコメントもありました。

技術的な成長はもちろん、美術館鑑賞など興味の幅が広がった
英語が以前より流暢に読めるようになり、業務でドキュメントを読むときに役立っています。また、 人から勧めてもらった映画などでコミュニケーションに役立ちました。

こちらは自身の業務スキルのみではなく、人とのかかわり合いや自身のプライベートにも影響があった例ですね。
さらに、具体的に書籍名などを上げてくださった例もありました。

PMBOK 第7版。高いので補助がなかったら絶対自主的に買わなかったと思うので。
「闇の西洋絵画史」山田五郎さん独自の視点で西洋絵画の主だったモチーフを解説してくれます。ちょっと高い

PMBOKは私も補助を利用して購入しました。
現在輪読会でこの本を読んでいますが、かなり高額なので補助がなかったら輪読会で読む本に上がらなかったのではないかなと思います。

「闇の西洋絵画史」、面白そうだなと思ってピックアップしてしまいました。業務とは直接関わりませんが、こういう本も気軽に買えるのがありがたいところです。(とりあえず1巻買いました)

まとめ

アンケートの設問がいまいちでしたね……特に最後2つは似たような内容になってしまったので、意図が明確な質問を考えるべきでした。
そんな反省点はありつつも、回答内容を見るに、身も蓋もない話で恐縮ですが、お金面での補助は学習習慣にかなり影響があると言って良さそうです。
かつ、この制度は用途を業務勉強のみに限っていないところが肝なんじゃないかなと感じました。
技術書を買って勉強する合間に、サブスクで映画を見てリフレッシュしたり、楽しみにしていた小説の新刊を読むとか、そういう余地があることで、業務も頑張れる。
ワークライフバランスという言葉自体はあまり好みませんが、結果的にそこに寄与する制度なんじゃないかなと思いました。

さて、そんなわけで、こういったユニークでありがたい制度もありつつ、勉強会なども盛んなUUUMのシステムユニットではエンジニアを募集しています。
気になる方はぜひ。 www.wantedly.com