UUUMエンジニアブログ

UUUMのエンジニアによる技術ブログです

ハッカソンで優勝を勝ち取ったプレゼンの話

UUUMシステムユニットでPMをやっているエムです。 前々回、前回に続き、今回もハッカソンについての話題を書きたいと思います。

第二回オンラインハッカソンでは私が参加したチームが見事総合優勝をいただき、美味しいご飯を食べることができました。

私は非エンジニアなので開発はしておらず、主に発表資料の作成と当日のプレゼンを担当したのですが、優勝を勝ち取るために工夫したことのお話をつらつら書いていこうと思います。

なお、今回の記事は開発についての内容ではないので、箸休め的にお読みくださいませ。

同じチームのエンジニアendo_shizukaさんが開発の裏話を書いているので、こちらも是非ご覧ください↓ system.blog.uuum.jp

非エンジニアが開発に参加しようとしてみたものの…

私が参加したチームはメンバーが3人いて、発案者と開発者がバラバラだったので、ハッカソンの日を迎える前に事前に何度か集まり打ち合わせを行いました。 作りたいもの、ゴール設定、開発要件のすり合わせ、当日の進行、役割分担など、実業務で行うように結構本格的な話し合いができていたと思います。

当日どのように開発を進めるかの話で、私もエンジニアさんと一緒に画面共有しながらコードいじったりしてみようということになりました。

そして当日。 リポジトリをクローンしたり、 Google Apps Scriptでコード書いてみたり、教えてもらいながら色々やってみたのですが…

意外と時間足りなくね?

ってことに気づき、これじゃ作りたいものすら完成しない=賞金がもらえないので、途中からスピード効率重視で開発を進めることにし、PMエムへの伝授タイムは一旦中止に。

開発に貢献できない私は、発表にパラメータを全振りすることにしました。

どんな発表資料にしようかな

発表資料の作成に時間を確保することができたので、まずは世に溢れているプレゼン資料の記事を読む。 構成、情報量、デザイン…抑えるべきポイントがたくさん出てきます。

それらを意識したうえで、今回の発表では特に大事だと思った下記を重点に資料作りをしようと思いました。

・成果物の必要性をアピール
・ターゲットを意識する
・目を惹く資料、関心を引く発表

成果物の必要性をアピール

私の参加したチームでは、Google Meet上でミーティング招待者の参加状況をひと目で確認できる機能を開発したのですが、これは私が日頃業務で感じている不便さや不満を解消したい思いをぶつけた機能です。 なので、どうしてこの機能が必要か、この機能がないと何故困るのか、のWhyは自分の中ではっきりしていました。

ただ、それをつらつらと文字で説明しても短い発表時間では伝えきれないので、 「機能がないと損すること」「機能があれば得すること」の観点で簡潔に伝え、この機能が必要だと思ってもらう印象付けをしました。

▼この機能がないと時間が無駄になっていると思わせる

↑この時ネットミームになっていた「45秒で何ができる?」という曲が可愛くて好きだったので挿絵的に盛り込みました

▼作業量のbefore afterを並べ、やることが劇的に減ることを分からせる

ターゲットを意識する

今回のターゲットは誰か。 外部向けの発信ではなく、UUUMのシステムユニット内での発表。つまり、内輪ネタが使える範囲です。

UUUMのシステムユニットは、ちょっとボケてもリアクションしてくれる、寛容に受け入れてくれる、いじってくれる素敵な雰囲気のメンバーで構成されています。(※個人の感想です)

なので、発表を流し聞きしていても耳に止まるようなネタ(知っているネタ)を挟むことで、興味が沸き、発表内容にも関心を持ってもらえると思いました。

僭越ながら、特に関心を惹きそうなシステムユニットの偉い方々に勝手に出演していただき、スライド上で今回の成果物を盛り上げていただきました。

▼普段温厚なNさんやTさんをキレさせてみたり…

▼ガッチリなYさん、ワイン好きのNさんの特徴を表してみたり…

▼Iさんがいつも愛用しているヘッドホンの色にもこだわりました

このくだりの時が一番ウケていた気がします。はい。

目を惹く資料、関心を引く発表

当たり前情報ですが、スライドに書く内容は目で見た時に入る情報量に抑え、細かい情報や補足は口頭で伝えるように、発表のシミュレーションをしながら情報を整理して資料を作成していきました。

また、発表の際に心をつかむためには、話し方の強弱や補足の入れ方が大きく影響すると思うので、テンポ良く発表できるように絵を多めに入れて、ストーリーを意識した構成にしました。

非エンジニアの私が作る資料なので開発寄りの詳細な情報は書けない…ということも逆に割り切って、細かい開発過程には触れず、この機能を使った時のことを重点的にアピールして、堅苦しくならない説明にまとめました。

これ大事。発表前のイメトレ

私は緊張しいで、ぶっつけ本番だと絶対に噛んでグダる!と分かっていたので、余った時間でひたすらイメージトレーニングしてました。

各チームでもらえた発表時間が5分ずつだったのですが、オーバーした場合は強制終了になってしまうので、きちんと時間通りに収まるようにタイマーをセットしてイメトレしてましたw

リモートで参加していたので自宅にいたのですが、シーンとした部屋で自分の声だけがブツブツ響いて…すごく恥ずかしい状況でした。 でも、これをやっておいたおかげで、発表の流れがスムーズになり、時間もピッタリでグダることなく思い描いた通りの発表ができたかなと思います。

いざプレゼン!

発表資料は作り込んでいましたが、それをそのまま読み進めても多分聴いている人の心には響かない。 なので、スライドに書いてあること以外にも、自分なりのコメントを挟んだり、文字起こししていない図の解説を口頭で補足したり、少しふざけてみたり…

発表中は緊張してぶっちゃけ頭が真っ白でしたが、笑いやツッコミなどいいリアクションをもらうことができて、手応えを感じることができました。 (でもまさか優勝できるとは思ってませんでした)

振り返り

偉そうにつらつら語りましたが、結局私が難しい開発の話ができなかったり、説得力のある説明が苦手だったりするので、自分ができそうな発表をイメージして資料作成した結果、このようなプレゼンに落ち着きました。

結果論にはなりますが、変に背伸びせず自分が納得した形でプレゼンができたことで、アピールポイントが伝わり最終的に評価いただけて、良かったかなと思います。

それと、今回ここまでプレゼンにこだわれたのは、チーム内でしっかり役割分担ができていたこと、安心して開発を任せられるエンジニアさんがいたこと、そのおかげで時間が確保できたからだと思います。

毎回この状況に恵まれるとは限らないので、どんな時間がない状況でも良いプレゼンができるようになりたいです。